2008年03月08日

音景 L007 東京下町都電散歩 その1

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音景

〜東京下町都電散歩 その1〜

都電を使って下町を散歩してみる
今日は王子から庚申塚あたり‥


およそ100年前に登場した都電
都内に放射状に張り巡らされた軌道敷は全長200km超

連なる軒先 その下に鎮座する洗濯物と鉢植え
それは 車窓というスクリーンに映し出される日常生活

昭和30年代には実に41系統の電車が走っていたらしい
それも 地下鉄の誕生や経営悪化のため40年代には次々に姿を消した

荒川遊園前を降りてぶらっとしてみる

低いホームから降りると目の前には
児童公園を静かに囲む住宅街がある
遊園地の入口までの1分ほどの道には数軒の駄菓子屋などがあり
学校帰りの子どもたちが遊びまわる様子が目に浮かぶ

そのまま荒川遊園地へ
遊園地と言えば大規模なアトラクションが当たり前になっているが
ここはちょっと違い 派手な「遊具」はない 小動物園の趣向さえある
夕暮れどきの静けさが印象的だ

幼児を連れたおばあさんが目につく
都電の全盛期には 我が子を連れてここへ通ったのであろう
孫と訪れた今日の風景とおばあさんの心に残っている風景とは
何が変わってしまっているのだろうか

西へ数駅乗ると「庚申塚」

ここは「おばあちゃんの原宿」と呼ばれる巣鴨・とげぬき地蔵のある街だ
こちらで見かける彼女たちは 生き生きとした表情に溢れている

おばあちゃん一人ひとりの笑顔に なぜかホッとして 心が温まる気がする


通勤・通学で利用する人にとっても大切な交通手段である都電・荒川線
これまでに幾千 幾万の笑顔を乗せたのだろう

いつまでも残しておきたい風景が車窓に映る(L 007)

Directed by Liaison 2008.1.13

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posted by ラップパウ at 21:30| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | Liaison | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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