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音景
年の瀬・帰省
東京・上野のアメヤ横丁。
ひと駅隣りの御徒町(おかちまち)駅から
JRのガード沿いに400以上の店が軒を並べる。
年の瀬のこの時期は
雑貨店や用品店も店を閉めて間貸しするようになり
買い物客でごったがえす。
年末の風物詩として
新聞やテレビで取り上げられる光景だが
実際に行ってみると
映像や文字では伝わらない人々の熱気に圧倒される。
音声では少しは伝わっているだろうか。
横丁の中でふと気がつく‥。
それはお店の人もお客さんも 意外と若いということ。
威勢のいいやり取りを交わす顔や声に
世代交代の波が押し寄せていることを垣間見た気がした。
うれしいような 少し淋しいような‥。
喧騒を背に人並みに促されるように上野駅に入ってみると
そこもまた帰省の人々でいっぱいだ。
けれども先ほどの熱気とは違う
もっとあわただしいような
それでいて帰省の喜びや安堵感が漂うような独特の雰囲気。
そこに特急列車の到着を告げるアナウンスが耳に飛び込んできた。
ターミナルを出る列車には
さまざまな人々が乗り合わせている‥さまざまな思いとともに。
故郷に向けて遠ざかっていく列車の赤いランプが
夕闇に消えてゆく。(L 005)
Directed by Liaison 2008.1.13
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